運命のブレスレット

「あ、そろそろ帰る?」


「あ、うん。」


時計を見るともうすぐ6時になろうとしている。


「じゃあ橘さんに車出してもらうから、家まで送ってもらって。」


「あ、いいの?」


「うん。」


「ありがとう。」


私は給仕場に内線でコールして、橘さんに車を出してもらうように言った。



そして部屋を出ようとした時、



「萌南、もう一度言うよ?」



夏帆に止められた。



「…うん。」


なんだろ?


「萌南はもう一人じゃない。私って言うしんゆうがいるんだから!萌南を悪く言う人がいたら私が守ってあげる、
頼りたい時、困った時、悩んだ時はちゃんと頼って!」