運命のブレスレット

春休みになって、中学3年からは学校に行くということをお母さんに言った。


『萌南、またいじめられたら…。』


『お母さん、中学3年になったら内申書にも響いてくるんだよ?どれだけされても私は学校に行く!』


『…分かったわ。ただ無理はしないようにね。』


『うん。あと1年だけだよ、それぐらい辛抱する。』




実は中2の終わりー去年の12月頃に、お母さんから喘息もマシになってきたし、いじめのこともあるから東京に戻って東京の高校を受験することを勧められていたんだ。



その時にもう志望校も決めていたから、あと1年の辛抱だと思って学校に行くことになった。



幸い、クラスは涼風と離れて同じクラスの女子もおとなしい子が多かったこともあり、前ほどはいじめられなかった。


何人か私に謝ってきた人達もいるけど、もうどの子の言うことも信じられなかった。