運命のブレスレット

それから私の叫び声を聞きつけてお母さんとお手伝いさんが部屋に駆け込んできた。



お母さんとお手伝いさんは、私のズタズタの制服や床に散乱した稽古服の残骸を見てショックだったみたいだけど、何も言わずに私の泣きじゃくる背中をさすってくれた。



私は落ち着いた後、家族にいじめのことを全て話した。



家族みんなが先生に電話するって言ってくれたけど、私はそれを断った。


だって、先生に言ったところで何も変わらないのは分かりきっているから。


一度私がジュースをかけられた時、担任の先生の前であったのにも関わらず、その先生には黙認された。



だから何を言っても変わらない、そう言うと家族も納得してくれて、明日から学校を休んでいいと言ってくれた。


結局、1学期はあれから一度も登校せず、2学期も3学期も学校には1日も行かずに家で毎日を過ごした。