運命のブレスレット

この頃の私は学校に行って涼風の顔を見るだけで吐き気がするようになってきて、ずっとトイレに行っては吐いていた。



そして、その日の昼休みも涼風達に体育館裏に呼び出された。



『今日は、な、何する気?』


『アンタも懲りひんな。やっちゃいな。』


涼風がそう声をかけると、取り巻きの子達が一斉に手にハサミを持って私に向かって飛びかかってきた。



そして制服を滅茶苦茶に切られた。



『最近落ち着いてきたなぁ、前はあんだけ偉そぉな口きいとったのに。お陰でうちらも楽しいわ。』


そう言い、取り巻きを引き連れて去っていく涼風の後ろ姿を見ていると、我慢できなくなってその場で吐いた。


しばらくぼーっとしていると5時間目が始まる予鈴のチャイムが鳴って…



制服をズタズタにされてしまい、教室に戻ることができないので結局、5時間目と6時間目をサボることになってしまった。



私は放課後になってから教室に戻ってカバンを持ってロッカーに行き、予備の制服に着替えた。