運命のブレスレット

そう言うと、涼風は私が髪を結んでいたゴムを無理矢理私の頭から取るって地面に投げると、見せしめにそれをグリグリと踏んで教室に戻って行った。




『うっ…うぅ…。』



屋上で泣いた2ヶ月前のあの日から、学校では絶対に泣かないと決めていたけど、余りの辛さに膝を抱えて泣いてしまった。



『涼風ぁ…。』



涼風は友達だと信じてた。



私をいじめてくるけど仲直りしてくれる日が絶対に来ると思ってた。



なのに、こんなことになるなんて…。



この日は道場には行かなかった。



と言うよりも、行けなかったんだ。