ーーー高校の入学式の日


入学式なので早めに起きた私は、制服を着て、姿見の前に立った。


「よし!大丈夫。」

私が今日から通う聖千歳学院高校の制服は紺と白のブレザーにチェックのスカート。胸元には赤のリボンがついている。


因みにこの高校は結構な進学校らしい。


私授業ついていけるかな?


髪をすいてからダイニングに向かい、朝ごはんを食べ始めた時、お母さんが急に話しかけてきた。


「あ、そうそう。和馬君ね、あなたと同じ高校だって聞いたわよ。」

「…ウソでしょ。」

「本当よ本当。」

「お、お母さん分かってる?わ、私が今日から通うのって、聖千歳学院だよ?お母さん間違ってない?」

「萌南、あなたねぇ…頭が良い和馬君が通らないわけないじゃない。」

「……。」

あまりのことにお箸の手が止まった。


だ、だって…


さ、さすがに高校は違うだろうと思ってたし、かずくんは私立の中高一貫校に行ったと思ってたから…。