運命のブレスレット

「千代さんのことでしょ?」


「そうそう、あの人千代さんって言うんだ。名前まで可愛いね。」


「可愛いでしょ?私がね、3月にこっちに戻ってきてから新しく入ったメイドさんなの。お父さんが私専属のメイドさんを募集してくれるって言うから、私が面接して決めたの。」


「凄すぎる…。萌南もやるね!」



夏帆がそこまで話した時、ドアがノックされて千代さんが入ってきた。


「紅茶をお持ち致しました。」


「ありがとう千代さん。」


「ごゆっくりお過ごしください。」



ドアが閉まってパタパタと足音が遠ざかってから夏帆が口を開いた。


「もうちょっと質問していい?」


「うん。」


いよいよここからが真の本題なんだなということを私は感で察知した。