運命のブレスレット

「夏帆は大谷商事って知ってる?」


「うん、もちろん。新聞でもよく見るし、有名じゃない?」


「そっか…。あの…私のお父さんがね、大谷商事の社長なの。まぁ元はと言えば、私のお祖父ちゃんが築いたんだけどね。」


「え、マジ・・って話の流れから考えたらそっか。」


「そう。」


「はぁ、もうそれならこの家の大きさとかもう全部納得だわ。車運転してた人って運転手さん?」


「あ、運転手でもあるんだけど、執事でもあるの。橘さんっていうんだけど、お父さんが子供の頃からこの家に仕えてたんだって。」


「へぇ。あ、そういえばさ、三宅先輩の家近所なんでしょ?どこにあるの?」


「ん、ここっから見えるよ。」


私は立ち上がって部屋のカーテンを開け、窓を指した。


夏帆もそれに続いて窓の外を眺める。


「え、あのお屋敷?」


「そう。」


「萌南の家は洋風だけど、三宅先輩の家って和風だね。すごいお屋敷だけど。」