運命のブレスレット

校門の正面に止めてある車を見つけて、ドアを開ける。


「橘さん、ただいま。」


「おかえりなさいませ、お嬢様。おや、そちらのお方は?」


橘さんが夏帆に気づき、声をかける。


「あ、も、萌南さんと同じクラスで友達の前田夏帆です。」


緊張した様子の夏帆をフォローするため、私は夏帆を家に連れて行きたいということを橘さんに告げる。


「ほう、そうでございますか。お嬢様のお友達なら大歓迎でございます。前田様、どうぞお乗り下さい。」


ご機嫌そうな橘さんを見ながら私は夏帆に“乗っていいよ”と促した。


「の、乗らせていただきます。」


「はい。」


夏帆と私が乗ってドアを閉めると、車が走り出した。