運命のブレスレット

私が黙ってしまったせいで気まずい沈黙が続く。


それを変えるように夏帆が慌てて口を開いた。


「あ、そうだ。萌南さ、昨日あの後どうなったの?」


「あ、昨日のこと?」


「うん。私、結局聞いてないから。」


そう言って、てへっと笑う夏帆を見ながら罪悪感が芽生える。


私ばっかりいっつも黙ってて、夏帆には無理ばっかりさせてる。


「かずくんだったんだよ、あのイケメンの先輩。」


「え、マジで?それ、凄いことじゃない?良かったね、萌南ぁ!」


そう言って私にぎゅっと抱き着いてきた夏帆。


その間にもどんどん胸のモヤモヤがが出てくる。


こんなに他人のことで喜んでくれる友達が、私の隣にいるんだ…。


この子なら、


この子なら私のこと言ってもいいのかもしれない。


信用していいのかもしれない。



言うべきか言うべきでないか…


…予鈴のチャイムが鳴る。