運命のブレスレット

そして車が正門前に止まった瞬間、私の目に入ったのはまさに、黒山の人だかり…。


「お嬢様、渋らないで一回でお降りになった方が良かったのではございませんか?」

「…それは私も思ったわ。」


正門前にはわんさかわんさか人がやってくる。

野次馬だ…

誰かが言ったのか…。

本当にそういうのやめて欲しい…だから車の登下校嫌いなんだよね。

でもかずくんに言われたことだし、しょうがないか。




扉を開ける前に深呼吸する。


「橘さん、行ってきます。」



こう言うと同時に私は車のドアを開けた。