本当は
“変わりすぎてて分からなかったよ”
って答えたかった。
だって本当にかずくんって今の今まで分からなかったもん。
昔は掠れ気味だった声は低くなってるし、身長も高くなってるし、それから一人称が“俺”になってるし。
そして何よりも、綺麗な顔…。
確かに幼稚園の時から、こんな感じだったような気もするけど、まさかこんなに整った顔になってるとは思ってなくって…。
ふわふわした茶色の地毛の髪の毛に、言葉で言えないくらいの整った顔。
1つ1つの顔のパーツがバランスよく並んでいて、なんの欠陥もない。
でもよく見ればね、優しいとことか、こうやって笑った顔とか、考える時に右手で前髪をかき上げたりするクセとかは変わってないなって思っちゃう。
「萌南ちゃん、喘息は?」
「あ、うん。大分マシになってきたよ。」
「そっか。良かったな。」
「うん!」
「おいカズ、俺もう帰った方がよくねぇ?」
それまでずっと黙ってた結城先輩が口を開いた。
“変わりすぎてて分からなかったよ”
って答えたかった。
だって本当にかずくんって今の今まで分からなかったもん。
昔は掠れ気味だった声は低くなってるし、身長も高くなってるし、それから一人称が“俺”になってるし。
そして何よりも、綺麗な顔…。
確かに幼稚園の時から、こんな感じだったような気もするけど、まさかこんなに整った顔になってるとは思ってなくって…。
ふわふわした茶色の地毛の髪の毛に、言葉で言えないくらいの整った顔。
1つ1つの顔のパーツがバランスよく並んでいて、なんの欠陥もない。
でもよく見ればね、優しいとことか、こうやって笑った顔とか、考える時に右手で前髪をかき上げたりするクセとかは変わってないなって思っちゃう。
「萌南ちゃん、喘息は?」
「あ、うん。大分マシになってきたよ。」
「そっか。良かったな。」
「うん!」
「おいカズ、俺もう帰った方がよくねぇ?」
それまでずっと黙ってた結城先輩が口を開いた。

