運命のブレスレット

間違えると、

パシンッ

頰にはもう痣もできてるけど、私もお母さんも真剣勝負だからそんなこと気にしてられない。


別荘の管理人さんや連れてきた数人のメイドさんたちは、いつもヒヤヒヤしながら様子を伺っている。


「休憩挟むわ」


お母さんが言う頃には、もう私もお母さんも汗だく。

メイドさんたちはそんな私達のために、忙しく働いてくれていた。

私に至っては、練習で出来た傷口の手当などもしてもらっていて、ここに来て3日もしないうちに体は擦り傷と痣だらけ。


生活態度の面ではメイドさんや、執事の人に対する態度を指導される。


バシンッ


「萌南!何回言わせるの!自分の行動に対して偉そうとか、そんな考えは頭から捨てなさい!自分の行動には責任を持つかわりに、いつでも堂々としてなさい!」


「はい」


バシンッと叩かれても痛くは感じない。

お母さんは私のためを思ってやってくれてるんだから。


「萌南!あんたはまずオーラからしてなってない!一流になろうと思ったら、周りを圧倒させるぐらいの威圧感を身につけなさい!」


私のためになることもちゃんと言ってくれる。