「俺も行くからさ、それ。」


は？


「いやいや、それ説明になってないから。」


いつの間にか、かずくんと二人だけで喋っていても緊張しなくなっていた。


「うーん、だから萌南ちゃん1人だけだったら萌南ちゃんのお父さんも許可しないと思うけど俺も行くから…大丈夫ってこと。」


「そうかもだけど…そんなんでお父さんが許可出してくれるかな？」


お父さんは私のことに関してはかなり過保護。


だからそもそもまず、こんな話をしてるのはお父さんが学校の宿泊行事は基本行ったらダメって言ってるからなんだ。



「大丈夫。萌南ちゃんのお父さんに、俺も一緒に行くなら萌南ちゃんが宿泊行事に行っても良いって言われてるから。」


ま、マジですか！！！


ってちょっと待って…


「それ、かずくん無理矢理行くってことにならない？私が行きたいって言ったから行くってことでしょ？」


「無理矢理じゃなくて、俺自身がが行きたい。」