運命のブレスレット

「ごめん、ごめんね。絶交しよって言ったのは私なのに。本当にごめん。こんなことされて当たり前なのにね…」


「じゃあ、なんでっ!なんで私のことをそこまで思ってくれてるんだったら、隆と別れさせたのよ!」


黙っていた野口さんが、顔を上げて真っ赤になった目でサヤに詰め寄った。


「苺々ごめん。それは、わたしがやったんじゃないの。」


「え?……?」


「あの日…

隆君に見つかった日に、何度も隆君のせいじゃないからって言ったのに…

隆君、凄く責任感あってしっかりしてたじゃん。

だから自分を責めちゃったみたいで…

後で聞いたらっ

“苺々と別れた”って…。」


ドサッ


音の方を見ると、野口さんが地面に膝をついていた。


「サヤ…」


「っっ…苺々…」


「ごめんなさい。」


「そんなの…私が…。」