運命のブレスレット

みんながいなくなったのを見て、お友達の先輩がイケメンの先輩に声をかけた。


「おい、お前も大変だなぁ、モテすぎてさ。毎回毎回女がやってきて…ただでさえ教室でもそうなに、教室から一歩出ただけでこれだぜ⁉︎ダチの俺のことも考えろよ、な?」


イケメンの先輩はお友達の先輩の言うことに苦笑いしただけで何も言わない。


無口な人なのかな?


そう思いながら尚も夏帆と先輩方を見続けた。


それから先輩方は一言二言話した後、イケメンの先輩が何気なく制服のポケットからスマホを取り出した…



その時、


「…え……。」


私は脳天を突かれたような衝撃を受けた。


「ど、したの、萌南?って萌南ぁ!」

私は夏帆に話しかけられたと同時に先輩方に向かって走り始めた。