運命のブレスレット

体育館裏に着くと、手首を握っていた手を離した。


夏帆に近くに誰も来ないかを見張ってもらいながら、ゆっくりサヤの方を振り向く。


俯いているサヤの肩がビクッとする。


私は黙ってサヤに近づいた。


サヤの前に膝間付くとスカートを短くしていたピンを取って、糸を用意していたリッパーで解いていく。


サヤは私の行動に驚きすぎたのか、抵抗もしてこない。


全て糸を取り終わると、スカートの長さが私達と同じぐらいになった。


そして水野さんの後ろに回り、ギャルっぽくアレンジされた髪の毛を全て解き、櫛で梳かした。


それからゴムでポニーテールに仕上げる。


そして一番最後…


サヤのメイクを綺麗に落とした。