運命のブレスレット

「夏帆、あれなんだろ?」

「さぁ⁉︎人気のある先輩とかじゃないの?ってちょっと萌南!」

「え?なんか夏帆、目が輝いてるけど⁉︎」

「そりゃ輝きもするでしょ!見てよ、あの真ん中の人。」

「え、どの人?」

「あの人!ヤバすぎるぐらいイケメンじゃん!」

「あぁ、ほんとだ!確かに超カッコいいね。」


そう言ってるうちにその集団はこっちに向かってきた。

だんだん声もはっきり聞こえてくる。

「ヤバい!噂通り!」

「超カッコいいじゃん!」

よく見るとその集団の中には新入生であるはずの1年生もいた。


「先輩、メアドを!」

「ちょっと今は…。」

「あ、ずるーい!私もメアド欲しいです!」

「うん。また今度ね。」

「ねぇカズぅ、今度どっか行かない?」

「あ、うん…。」


真ん中のイケメンの先輩は優しくみんなに対応してるけど、先輩の隣のお友達さんかな?は明らかに迷惑そう。


周りがガヤガヤしてるうちにとうとうお友達の先輩がブチ切れた。


「おい、おめぇら!コイツが明らかに迷惑がってんの分かんねえの?さっさと散れ!」

シーンとなった後、周りの人たちはみんな静かに引き上げていった。