運命のブレスレット

昇降口の録音機。


しばらく早送りをしていると…



『さようなら〜』


部活帰りの人達の声がたくさん聞こえる。


『じゃあまた明日。』


『あ、はい。』


『ちょっとサヤぁ、今日あの先輩に告られたんでしょ?』


おっ?


いきなりの収穫か…。


『え、そうなの?サヤ?』


『あ、うん。でもぉ、サヤはアレだからぁ…断っちゃった。』


『アレね〜。』


クスクスと笑う声…


そこからはその子達の声がどんどん遠ざかって聞こえなくなり、早送りに移ろうとしたその瞬間…


『なぁ、あれって水野沙耶だよな?』


『ああ。』


『お前、アイツの噂知ってるか?』


『知らねぇよ。んなもん。』


2人の男子生徒の会話…



『アイツさ…リスカしてるらしい。』


『おいおい、冗談だろ…』


『それが違ぇんだよ。前に水野に告った奴が、フラれて、その後アイツの右手首を握ったらしいんだ。』


『あー、で、そん時に?』


『そー、そん時にちらっとブラウスの裾から見えたって…。』


プチッ


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もうこれはここまででいい。


収穫は沢山あった。