運命のブレスレット

車に乗って家に帰ると、急いで部屋に入って鞄から回収した録音機を出した。


一つずつ順番に聞いていく。


校門前、体育館裏、空き教室…


ここまでは聞いても何も分からないままだった。


「はぁ。」


ため息をつきながら部室に付けたものを再生させた。


ガチャンと部室が開いたり閉まったりする音、男子部員の話し声…


『沙耶ちゃん!』


あ!


『はい!』


サヤじゃん…。


『今までの部員のシュート記録、そこのファイルにあるから取ってくれる?』


『分かりました。』


ゴソゴソと音がする。


『これで良いですか?』


『あ、うん。ありがとう。』


パラパラと紙をめくる音。


『沙耶ちゃん…』


『あ、何ですか?』


『好きな人とかいるの?』


おぉ!


流れが面白くなってきたぞ。


『え、あ…っと…。』


『あぁー、いるのか…やっぱり。』


サヤ…


好きな人、いるんだ…


やっぱりかずくん…?


『……せ、先輩?』


『俺さ、沙耶ちゃんのこと好きなんだ。沙耶ちゃんがマネージャーのテスト受けに来てくれた時から。』


ほぅ…


『え…っと…』


『返事くれる?』


『あ、あの…南野先輩のことは先輩としては凄く好きなんですけど、恋愛感情は持てません。だから…す、みません…。』


え、南野先輩?


『ちゃんと振ってくれてありがとう。これからも先輩後輩として宜しくな。』


『あ、はい…』


南野先輩って…



3年の先輩でバスケ部のキャプテンをしてて、


かずくんと同じとまでは言えないけど、かなりの人気がある先輩…


じゃん!