運命のブレスレット

夏帆と別れてから私は車に向かって、橘さんが連れてきてくれたお父さんの部下の人に状況説明をした。



「ははぁ、そういう理由ですか…。」


「はい。ということで同行願いたいのですが。」


「は、はい。」



校内を歩いていても、放課後ということもあって人にはほとんど会わなかった。



教室に着くと、部下の人(佐野さんというらしい)が持ってきた作業用バッグを開けて中身を出してくれた。



持ってきてもらったのは超小型の盗聴用録音機10個。


本当は監視カメラみたいなのが理想だったけど、流石にそれは時間がかかるし目立つから諦めたんだ。



それぞれの録音機にカラーマーカーで小さく印をつけ、後でどの場所につけたものかが見て分かるようにする。



使い方の説明を受けた後、実際に取り付けて欲しいところにつけてもらうことになった。


・教室

・いつもの空き教室

・1年生の教室がある一階の女子トイレ

・昇降口の下駄箱の近く

・体育館裏

・バスケ部の部室
(部室の扉は暗証番号を入力しないと開かないけれど、これは事前にバスケ部の男子に頼んで靴を扉に挟んでおいてもらったのですぐに入ることができた。)

・女子ロッカー室

・校門前
(これは近くの植え込みの中に隠して入れておいた。)



それから最後に、教室に置いてあるスクールバッグと女子ロッカー室にかかっている制服のスカートの普段は開けないチャック付きポケットに録音機を仕込んだ。





私のではなく、





水野沙耶の



鞄と制服に…