運命のブレスレット

「え、サヤまたモデルスカウトされたの?」


「うん。なんかティーンの雑誌のモデルしないかって言われてぇ。」



サヤとのメールが始まってから1ヶ月ほど経った日のある日の休み時間



サヤとその取り巻きがいつものように騒いでいた。



「水野またやってるね。」


夏帆がもうウンザリという感じで言った。


「うん。」


「今かなり女子から疎まれてきてるらしいよ。」


「あぁ…。」


周りを見渡すと確かに女の子達の多くは眉を顰めていた。



「でもメールではあんな風な…」




喋り方はしてないんだけどな、


と続けようとした瞬間…




私の中で回路が繋がった。



ガタッ



私は弾かれたように椅子から立ち上がると、夏帆の当惑した声も聞かずにスマホを手に取って教室から出ると、この間の空き教室に向かって
走り始めた。




「ハァ、ハァ…」



空き教室に着いて電話帳から名前を探し出し、ダイヤルする。



プルルルル



何コール目かで千代さんに繋がった。