運命のブレスレット

やがて次の日の始業式も終わり、通常の学校生活が始まった。


そして、始業式から何日か経った今日もなんとか橘さんを言い負かすことに成功し、信号待ちをしていると向こうから夏帆が声をかけてきた。


「萌南!」

「あれ?夏帆ってこっちから来るの?」

「あ、うん。昨日は違う道で帰ったけど今日来てみたらこっちでも来れること分かった!」

「そっかー。」


そう答えながら私はキョロキョロと辺りを見回す。

「萌南?誰か探してるの?」


「まぁ、うん。ちょっとね。」


そう言いながら私は周りの人の手首を見ていた。


横目で隣の夏帆を見ると大分怪しんでいる感じ…。


信号が青に変わって夏帆と歩き出しても無言だったけど、しばらくして夏帆が口を開いた。


「私、萌南のこともっと色々知りたいから昼休みに教えてね。」


「あ、うん…。」