運命のブレスレット

教室に入るとチャイムが鳴り、担任の先生が入ってきた。


うわっ



私、超ギリギリじゃん。


「おーい、みんな席につけー!これから一年間、このクラスの担任をする林田隆だ。よろしく。」

担任の先生の挨拶が終わると、入学式のために、体育館に向かった。


「なんか担任の先生、優しそうだし良かったー。」

「ね〜。でもなんか熱血そうだよ。」

「でも怖いより良いじゃん。」


夏帆と林田先生のことで盛り上がりながら向かう。

けど、

さっきからすっごくちらちら見られてる気がする。

私悪い噂立ってるの?


「ねぇ夏帆…。」

「ん?」

「なんか私…。私、すっごく見られてる気がするんだけど気のせい?」

「ふーん。やっぱりか。」

「え?」

「分からない?萌南が綺麗だからみんな見てるんだよ。」

「それはないと…。」

「もういいよ。」

呆れたように言う夏帆と別れて体育館に入った。

長い長い校長先生の話を聞いて入学式が終わると、夏帆と連絡先を交換した。

「私はこっちだけど夏帆は?」

「あ、私電車通学だから。」

「あ、じゃあまた明日!バイバイ。」

「うん、バイバイ!」


夏帆が電車通学なので、そのまま校門で別れた。