「ううん、咲希は何も言ってなかったよ。」



私は、そう答えた後、ふと咲希が松下くんのことをイケメンだと言っていたことを思い出した。

でも、わざわざ言い直す程でもないかなと思い、私はそのまま何も言わないでいた。


「そっか‥。
じゃぁ、なんで学級委員なんかに‥」


そう微かに聞こえた川崎さんの言葉は、私が凄く知りたくて、今までずっと考えていたことと同じだった。