あの時、咲希は私に、学級委員長をやらない理由は、私と一緒に居られる時間が減っちゃうからだって、確かにそう言ってくれた。 そんなことを大好きな咲希に言われた私がその瞬間、どれだけ嬉しかったかなんて、きっと咲希にはわからない。 だからこそ、咲希にとって、その一言は、言ったことさえ忘れてしまう程、何気のないものだったのかも知れない‥。 そう思いながらも私は、覚えていたのが自分だけだったんだという事実を、まだ少し受け止めきれずにいた。