「そういえば‥‥‥‥」


私は、咲希に言われるまでそのことに全く気付いていなかった。


けれど、確かにあの時、私は松下君と自然に話せていた。

あんなに、どうしようって悩んでいたはずなのに、初めて会ったはずなのに‥。

とても不思議だった。


なんでなんだろう‥‥そんなことを考えながら私は、心のどこかで松下君に興味を抱き始めていた。