「舞桜ぉー!
転入生の松下君、舞桜の隣の席だね!
しかも、イケメンだったし!
あっ、そんなことより舞桜さ、もう松下君と仲良くなったでしょ?」


「えっ、そんなことないよ!!
ただ、隣の席ってだけだよ?」


「舞桜!!
嘘ついてもダメだよ?
私、自分の席から、舞桜と松下君が話してたのちゃんと見てたんだから!
あんなに舞桜が初対面の人と、しかも男の子と話してるとこなんて、私初めて見たからさ、少しびっくりしちゃった!!」


そんなことを咲希に言われた私は、数分前の出来事を思い返してみた。