「ねぇ君さ、名前なんていうの?」 「えっ、私? 私は、小林舞桜。 舞う桜って漢字では書くの。 それでまお。」 「へぇー、すごい良い名前だね! 桜ってだけでも可愛いのに、舞う桜なんて本当にすごいよ! とっても可愛い名前だね。」 「あ、ありがとう‥。」 私はその時、素直に嬉しくて、急に恥ずかしくなった。 あんな風に自分の名前を誰かに褒められたのなんて初めてだったから。