「僕、この公園の近くに住んでるんだけど、この桜の木が大好きで、いつもここへ見にきてるんだ。
小さい木なのにちゃんと綺麗な花が咲いててさ、本当にすごいよね!」


その男の子は、目をきらきらさせながら私に向かってそう言った。


「私も!
私もね、今日初めてこの桜を見たんだけど、こんなに小さいのにすごい綺麗だなって思って見とれてたんだ!」


私は、その男の子に向かって、そう言った。

人見知りが激しく、初対面の人とは、なかなか話せない私が、なぜあの時、普通にあの男の子と話せていたのかは、今の私にも正直のところわからない。