そんなことに夢中になっていた私は、いつの間にか咲希や家族と、はぐれてしまっていた。 あまり人気のないところまできて、そのことに気づいた私は、急に寂しくなって泣いてしまった。 泣きながら歩いていた私は、一本の桜の木の前で立ち止まった。 その桜の木は、当時、小学生だった私の身長と、あまり変わらない高さの木だった。