夏の前の日


「風呂、入るか?」

「うん」

「お湯、溜めてくるわ」

リンを頭を腕から下ろして
俺は風呂場に向かった。

勢いで、リンから離れたくないが為に
国を敵に回してしまった。
保釈金の200万円も返ってこない。

親にも迷惑をかける。
俺は見つかるか、自ら出頭をしたら
そのまま収容されるだろうけれど
リンはーーー。

多分、周りから攻められ
揉まれてしまうだろう。

精神的にも弱いリン。
ちょっと、エゴイストすぎた俺に
ため息が出た。


「ユウー早くーーー」

向こうから俺を呼んで、
何か騒いでいる。
何事かと思ってバスルームを出ると
リンがベッドをコロコロ回っている。

「どしたん?」

「早くー来てー」

ベッドに俺を呼ぶ。
グシャグシャになったベットの上。
裸のままのリンが俺を見る。

「なんだよ」

「今日は離れないって言ったじゃん」

リンの横に行くと、
腕を自分の頭の下に持っていって
自ら腕枕をする。