夏の前の日


「また何かよからんこと考えよる」

そう漏らして。
頬に添えていた手を首に回して
俺の顔を近づけてからキスをした。

それから、リンのいう何百回目。
いいや、何千目かになるであろう予行演習を
俺たちはした。

けれど、いつもよりより深く
いつもより濃厚なものを。

愛を思いっきり囁いて
愛を思いっきり注いで

甘く、とろけ落ちてしまいそうな
そんなひと時を過ごした。

こなまま、溶けて1つになって
リンの痛みをシェアすることができるなら
是非とも願ってそうしたい。





「ね、暖まった。暑いくらい」

「フラフラじゃん」

リンは体力があまりない。
運動はするけれどセックス後のリンは
縁起でもないけれど死体のよう。

「ユウのせいじゃけん」

暑い、暑いー!って言ってるくせに
俺から離れないリン。

二人とも、身体はべたべた。
もう悲惨なほどに。

けど、嫌な気はしないし
俺も離れようとなんて思わなかった。