夏の前の日


そのまま俺は飛び込んでから
リンを押し倒す。

「ユウ、リンのこと好き?」

「めっちゃね」

「リンが死んだら、他の人好きになる?」

「・・・っは」

下から見上げるリンは
不安そうに微笑んでいた。

それがやけに切なくて
辛くて
歯がゆくて。

「お前は俺が帰ってくんの待てる?
 まずはそこからだろ」

「リンがユウ以外の何を求めるって言うん
 ・・・意地悪。」

何も答えれない俺は
質問に質問で答えた。

愚答すぎた。

俺は意地悪なのか?

リンがおらん世界なんて想像つかない。
そんなもの皆無だ。

リンが居ての何か、なのに。
俺の視界にはリンしか色を写していない。

他のやつを今更愛すなんて
ありえやしない。

お前の方が意地悪いだろう。