夏の前の日


「ピアス、好きなん?」

「あーーー」


何連にもついた指のピアス。
ここもだよって、首を見せる。

刈り上げた項の少し下にも
二連でピアスがついていた。


「痛くねーの?」

「痛くないって言ったら強がり。
 でも気持ちいい方が勝つかなー
 痛いから開けるし」

リンは相当ぶっ飛んでる。
まともじゃ理解できない。

「あ、吸う?ウィードもハーブも
 ジョイント入っとるじゃろ」

そう言われてポーチをもう一度見たら
4、5本くらい
綺麗に巻かれたジョイントが入っていた。


「いーの?」

「うん。初めての友達記念」


ここでリンはやっと笑顔を見せた。

R のイニシャルが刻まれたジッポで
俺の加えたジョイントに火をつけてくれた。


「ざっす」

「この人、シン?だっけ。いらんの?」

「相当イってるから。いいよ」


煙を吸ってリンにパスする。

吸い込んだ煙は体を巡って
口から逃げるように出て行った。