夏の前の日


高校1年生か、
もしくは中学・・・3年。

「冗談よせって」

「ほんと。この春に中学卒業すんの」


ーーーまじか。

最近の中学生ってみんなこうなのかよ。
・・・な、訳ないか。

色々リンは特別な気がする。


「てゆーか何話すん、初対面で」

リンの発言にはいちいいち棘がある。
相変わらず目も笑ってないし。

さっきまでは口元だけは笑っていたのに
いまは完全にポーカーフェイス。


「チルしよ。いまはケミカルないけど、
 ナチュラルもいける?」

「やっぱクラブって好きな人多いんじゃ。
 リン、ケミカルも持っとるよ」


クラッチバックから、
ルイビトンのポーチを出して
俺に突き出す。

中を見ると、何種類ものケミカルが
たくさん入っていた。


「意外じゃね。ハーブもあんじゃん」

「素面が嫌いなだけ」

クラッチバックから
マルボロメンソールを取り出して
妖艶にタバコを吸い始めた。