夏の前の日


「ねぇ、ユウー」

「なに」

「チューして。いっぱい」


いきなり俺の方を向いて
キスをねだってくる。

目を閉じて。

俺は何度も何度もキスをした。

ビールの空き缶が
気づいたら机の上にいっぱいあって

今日はもう、リンを抱けないかも
なんて思っていたのに
俺の息子はすごく元気になってた。


「リン、歯磨きしてベッド行こう」


歯磨きなんてもう、いいやって
正直思った。

いますぐ裸で、直にリンの体温を
感じたかったけれど
そのまま離れることなく眠りたくて。


「やだ。ひっついときたい」

「ひっついたまま歯磨きすりゃ
よくねー?」

「ぷっ、それ賛成」


リンを後ろから抱きしめたまま
歯磨きをして、ベッドに入った。