時間は迫っていくばかり。
ーーー今日は、最後の日。


「リン、起きろって」

昨日の事情のまま眠ったリンは
全裸の細長い身体で寝返りして

俺の腕に絡まってきた。

「ユウ行かんで・・・」

また唸ってるのか。
1人じゃ眠れなかったリンは最近
俺がいてもこの調子。

そして同時にリンへの罪悪感が溢れる。

「ここにおるじゃんか、リン?」

低血圧でもあるリンは俺以上に
寝起きは悪かった。

「んー、、ユウ?おはよー」

寝起きのリンはまるで
ネコのように甘えてくる。

俺のたった1人の女。
どん底から救ってくれた救世主。

俺のーーー
嫁。