「リン今日泊まっていい?」
細い腕で、腕枕をしてくれるリンが
顔を覗き込む。
「アンは大丈夫なん?」
「ライン送っといた。
やっぱリンねぇ、ユウのこと好きだよ」
オレの髪の毛を撫でながら
リンは続ける。
「でも、終わったよね。
リンって独占欲強いじゃん?
ユウって昔から変わってないだけなのに
リンが求めすぎたんじゃ」
「ユウをリンだけのものって思いたかった」
俺はなんて馬鹿なことをしてたんだろう。
こんなにリンが想ってくれてるのに。
回した首の後ろに感じるものがあった。
すぐに俺はピアスって気づいた。
「またピアス増えたろ?
もう辞めろって。すぐ排除するじゃん。
痕になるから、な?」
「うん」
リンは昔言った。
「ピアスってね、感情が入っとるんよ。
嫌なことがあったときも
いいことがあったときも。
人に言いたいじゃん、でもねリンって
上手にできんけんピアス開けるんじゃ。
刻み込むんよ、魅力的じゃない?」
自傷行為。
それと何一つ変わらない行為を
中学生の頃からひたすら繰り返していた。
それから他愛ない会話を繰り返して
キスをして眠って
次の日にリンは旅立って
東京へ行った。

