「… 目、見えるようになったか?」



さっきまで世界をおおってた
真っ暗な、闇の代わりに
少しクセのある 茶色い髪が
虹色に光って、サラサラ舞う ―――


コクコクと頷くわたしを
優しく覗き込むのは
紅茶色した 長いまつげの瞳…




――… どうしよう


昼間なのに、きらきらした
紅くて綺麗な星が見える…