家路
真木さんが 運転する車
どんどん賑やかになる 繁華街の道から
高い街灯が続いてく 壁の中の道に入る
空には、 ビルと月 ―――
「カコのマンションでいいのか?」
「はい!今日はうちに泊まるって
おじさんとおばさんに話してあるので」
「了解
十二時前には着くと思う
… アヤ!まだ泣いてんのかよ」
「だっ…!だっでうぢ〜……」
「よかったな」
「――… うん!!!」
「あれ…?」
「ん?どうしたスイ」
「早苗しゃん…寝ちゃっとる」
「本当だ…」
助手席の早苗さん
体沈んだ感じで、スースー寝息
「―… コイツが一番、頑張ってたからな」
「うん」
「うん…」
「"魔法使いの…弟子"?」
「お?」
「マネージャーん仕事んこととか…
真木しゃんの、後輩って 言っちた」
「ああ
… そんなクラシック曲もあったな」
「あ〜ね〜!
この前、楽器売り場で
二人で連弾してましたよね」
「… どげん曲やっけ?」
アヤちゃんが、鼻かみながら 聞いたから
ちょこっと出だし、小さな声で歌ってみた


