水面
赤に、変わる
「そしたらオマエ
駄菓子屋の前で、ぶっ倒れるわ
… あんな時間に、制服着てるし
バーチャンから聞いたら
最近毎日、ここにいるって
あ〜、こりゃ
歌どころの話じゃねえわなってさ
しかもいきなり告られるわで
しばらく様子見たら、帰る予定だった」
「―――…」
「でも
オマエが歌ってるの聞いて…
"コイツ歌わせなきゃどうするんだ!"って
そう思って、ずっと待ってた」
「社長しゃん…なん?」
「―― どこで聞いた?」
「さっき…早苗しゃんが
真木しゃんは、エラか人っ…ち…」
「もう社長じゃねえよ、前の話
… 色々あって
ずっとサラリーマンやってたけど
これからはオレ、ギター弾きだからな
オマエと同じ、新人アーティストだ」
真木さん、立ち上がって
水面 青
噴水が 音をたててあがった ―――
「… ギタリスト?」
「うん」
子供みたいな
だけど、強い眼をした 笑顔…


