Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜




「付き合っちくれんねっち
ぴしゃーっとゆうんばい?!」


「落ち着いて行くんだよ?!
――… スイ!靴、片方脱げてる!」



「ええっ?!」


「ど…どこで落としたの?!
車?!車の中?!って、スイちゃん!
ブーツ履いてなかった?!」


「…む…蒸れるけん…!」


「あ〜ね〜、よかよか!
もしイカンばってん
バイキングと、うちら おるから!」




揉みくちゃにされて
もう、わけわかんないけど


でも




「… なにやってんだ?オメエら」


「真木さん!!」
「ギャーー!!」
「うちら、先行っとるけんね!!」




ホテルの入口


アヤちゃんは
『おーっほっほっ』とか笑いながら
階段バタバタ、駆け上がって
三人とも中、走って行ってしまった…




「これ、オマエの靴か?」


真木さんの手に、わたしのローファー


「…… ぅん」


「バーカ
ちゃんと履いとけ」




高い背が、しゃがみ込んで
靴 はかせてくれる…




「… スーツ、似合うとるね…」



髪、クシャクシャってされて


ちょこっと 困ったみたいな笑顔



やっぱり 真木さんだ …―――