「さあ!三人とも
『お姫様』に、変身完了!!」
首からバサッと
布が取られて ―――…
「スイは髪、真っ黒で
少し、重く見えるから〜
毛先カット、ワックスで内ハネ
アウトライン、目尻上げぎみのアイライン
下まぶたにシャドウ
チークはピンクと、オレンジ系パウダー
ベージュピンクのリップペンシル
レッド系グロスで
ぷっくりナチュラルに仕上げてみました〜
アヤは〜髪をコテで巻いて
ブラウン系の〜…」
―――… そこには
Tシャツ着て
ショートパンツにブーツ
だけどいつもと
全然違う『わたし』が
鏡の中から
驚いた顔して 『わたし』を見てる…
「こっち、いつでもいいよ〜!」
ドアが軽く、ノックされて
その向こうから、男の人の声
「あらぁ、もう時間?」
早苗さん、入口で待ってる
「… あ!」
わたしは慌てて
自分のカバンを開いた
ハンカチ、手帳
おさいふとケータイ
当たり付きアイスの棒 ―――…
「宮本スイ?… どうしたの?」
「あ… こ、
―――― あったっ…!」


