Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜




タクシーが停まったのは
知らない、住宅街の中


「ここよ」


二階建ての、白い一軒家…――




「"撮影…スタジオ"…?」


横で、カコちゃんの声


二つ扉の、白いドアがあって
そこに、黒と白の 小さな看板があった




「いらっしゃい」


Tシャツにジーパン姿の、男の人の声


ドア前のプランターには花
ジョウロで、お水あげてる…




「こんにちは〜!お世話になります!」


「こんにちは〜!」

「こっ…こんにちはっ!」

「こんにちは〜!」




中に入ると
右に、受付があって


「いらっしゃい」


カラリと開く
ガラス越しの、女の人の声




真ん中に廊下


奥にも扉


左側は、天井まである窓
日の当たる、広いスペースになってて


二階に向かう、白い螺旋階段が延びてる




こういう場所、来た事ないけど…
懐かしいような、変なキモチ


土足のまま 廊下を歩いて
早苗さんが、一番奥の ドアを開けた


「おはようございま〜す!」