Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜





昨日、あの後
おじさんと早苗さんの泊まってる
島のホテルまで行った




すっごい喜んでくれて
ホテルのレストランとかで
料理、ごちそうになって


夕方
カコちゃんやアヤちゃんの
おじさんおばさんとか


… 結局ずっと、黙ってたけど
なんと、あのお父さんも
お母さんと一緒に来てくれた




一度、東京に行くみたいな話しとか
いつくらいにデビューしようかとか
かなり遅くまで、色々相談して




曲は ―――


アヤちゃんとカコちゃんが
『どんなのがいいんだろう
売れる曲ってどんなですか』とか


『水着じゃないと駄目ですか』とか
色々、聞いてたんだけど


あのスーツのおじさん、笑ってて
『売り出すのが僕たちの役目だから
仕事取られると困るな』とか


でも、なんか
変な笑い方じゃなかった




それにちょこっとだけ
そういう顔は、雑貨屋のおじいさんに
似た感じだなあ…って…―――




「…なぁなぁ!夏休みくらいに
プロモ撮るげな言うてたばってん
どげん感じになるんやろうね!」


「アヤの送っとった曲
気に入ってくれたんだよね?」


「うん!
サイトにもアップしよった奴!
ちょうど冬ん曲やし」




「―――… スイ?」


「スイ?どげんしたと?」


「… 曲できた」


「えっ!!どげん曲?!」


「スイ!!ケータイケータイ!!」