「いただきま〜す!」
「おばいちゃん、ありがとう!」
青いベンチに座りながら
キンキンに冷えたラムネを
三人で、笑いながら飲んだ
――― そして 少しだけ…
どうしておじいさんと離れていたのか
わたし達に 教えてくれた…
「――… あん日ぃ
これがら、海行こうっち〜
朝、準備しよったんだぁ
そいぎ急に、二人ともぉ
強か風で、飛ばしゃれてなぁ…
そいから居場所、わがらなかった…
スイちゃん
ほんなごと、ありかとう…」
「う、うちはなんも…!」
「ばってん〜
スイちゃんのいなかったら
おばいしゃん、あん人ん逢えるん
もっともっと
先やったかもしれんけんよ…?」


