朝方
『もうちょこっと』
キーボード抱えて、あぐらかいて
説明書を睨みつづけるアヤちゃんを残し
カコちゃんと二人、表に出た
「コンビニでも行こうか」
「うん」
「アヤは…こういう時の集中力
相変わらず、スゴイね」
「うん…」
そう言ってるカコちゃんも
震える自分の手、見つめながら
ちょこっと笑ってる
「…カコちゃん、ぷるぷる」
「叩き過ぎた〜」
わたしも…
指
胸ん中も、ずっと 熱い…
楽器を持った瞬間に
――… 自分の知らない
ものすごく、強い火が
胸の中に燈って びっくりしたんだ…
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