「お母しゃん…」
「留守にしてからすまんね
運転しよったがら、電話取れなかった」
「…ただいま」
「ご飯は、もう食べたと?
お腹空いとうなら
にんぎまま、作ろうか?」
汗をかいてる お母さんの手には
すぐにここにあがって来たからなのか
なぜか大根が握られてて
ニコニコしながら、わたしの顔見てる…
… そうだ
「――… お母しゃん!
お弁当!
料理ん作り方、教えて!」
「きゅ、急にどげんしたん?」
「うち、なんも出来んばってん
ばってん…!」
それ以上、言葉が続かない
うまく、言えない…
「――… 真木しゃん
なん時頃に帰ると?」
「お母…」
わたし、なにも言ってないのに…
「お…お昼っち…言うてた…」
「やい、明日は休みばってん
お風呂入って、早めに寝て
学校来る時間くらいに起きようか!」
「…… うん!」


