もちろん電柱には
すぐに着いてしまった…
「まっ…!真木しゃ」
「ここまでだぞ!約束だろ」
「うっ…うち!!
ぼっこ助けてもろうたがら
なんか、お礼のしたい!!
… な… なんか、欲しいものある?!」
「ねえよ」
―――… 即、答…
「そ…、そか
杖で…なんでも出せるけんね!!」
「杖?」
「… い!!や… ほら!ケ、ケータイ
魔法ん杖のごたぁちゃて!!」
魔法使いは、青く点滅してる
紅いケータイ 腰から出して
ちょこっとだけ
下向いて 笑った
「… あのなあ
魔法で出したモノなんかなあ
いつか消えちまうモンばっかりだぞ?」
「………」
「せいぜい出来るのは、照らす事位だ」
魔法使いは
ケータイを 閉じた…
カシカシ
夜道に サンダルの音
「―――… 真木しゃあん!!」
「あー?」
「ふ、船!泊まると?!」
「おう、早く家入れー」
「い… 明日ん朝!
ふ… 船に来…行くがら…!!」
――… 魔法使いは 答えず
後ろ向きで 手を振って
坂 そのまま、 おりて行った…――


